魚の水産養殖業で、魚のエサの原料である魚粉が値上がりしているそうです。
そこで、タンパク質が豊富な代わりの原料が注目されているんだとか。
フルーツフライって何?と思ったので、調べてみることにしました。
魚粉の代わりに注目されているのは「昆虫」
魚粉の代わりに注目されているのは、タンパク質が豊富で環境に与える影響も小さい「昆虫」です。
昆虫の中でも、新鮮な果実を好む「フルーツフライ」というハエの幼虫が注目を集めているんだとか。
フルーツをフライにしているのかと思いましたが、虫の名前なんですね。
フルーツフライってどんな虫?
フルーツフライは、東南アジアを中心に農作物に大きな被害をもたらす害虫です。
日本語では「ミバエ」と呼ばれているんだとか。
フルーツフライは、日本のの企業が共同で開発した新たな飼料として使われています。
フルーツフライの幼虫を、タイにある工場で密閉態勢のもの飼育され、油脂を分離して乾燥させて粉末にしたものを飼料として使います。
2026年の国内販売を目指しているんだとか。
大型ニジマスなどはフルーツフライの粉末をエサにして育てられていて、通常の魚粉飼料で育てた魚と比べてもニオイも見た目も味も変わらないそうです。
環境にもメリットがあるらしい
魚粉に変わる強力なたんぱく源である昆虫飼料は、環境面でも大きなメリットがあるようです。
昆虫は少ないエサで早く成長するため、生産によって排出される温室効果ガスも少ないです。
だから、環境面でのメリットも大きいんですね。
フルーツフライに含まれるたんぱく質は、カタクチイワシ魚粉のものと同程度。
魚の食いつきもよく、成長にも差がないんだとか。
高価な魚を飼料にするよりもコスパのいい昆虫で育てるのもアリなんですね。
まだまだコストが高い
昆虫自体のコストは低くても、フルーツフライ粉末の生産をするためには魚粉に比べて4~5倍のコストがかかるんだとか。
量産体制を確立し、コストを下げて魚粉の代わりに使うことを目指していくそうですよ。
タンパク質をつくる工程で生じるオイルにも使い道があるようで、マカデミアナッツなどに含まれる希少なパルミトレイン酸という成分が多く含まれていて、化粧品などへの活用も期待されているらしいです。
昆虫をエサにすることで副産物も期待できてムダがないんですね。
まとめ
物価の高騰によって色々なところで色々な工夫がなされていることが分かります。
これからは魚の養殖は、昆虫をエサにするのが主流になるんでしょうか。
フルーツフライの生産が安定すれば、害虫と呼ばれる虫も益虫に変わる日も遠くはないかもしれませんね。
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