「中1の時は理科が好きだったのに、中2になってから急に点数が下がってしまった……」
「定期テストで平均点に届かなくなり、子どもがすっかり理科に苦手意識を持っている」
中学生のお子様を持つ保護者の方から、このような悩みをよく耳にします。実は、中学2年生の理科は、3年間の中で最もつまずきやすいポイントが密集している学年です。
理科の「苦手」を放置してしまうと、中3の受験勉強で取り返すのに膨大な時間がかかってしまいます。だからこそ、早めに「わかる!」という感覚を取り戻すことが重要です。
この記事では、中2理科の苦手克服・基礎固めに迷わずおすすめしたい参考書『中2理科をひとつひとつわかりやすく。改訂版』(学研プラス)を徹底レビューします。
実際に中身を確認してわかった特徴や、他書との違い、効果的な使い方まで詳しく解説しますので、参考書選びで失敗したくない方はぜひ最後までお読みください。
中2理科が難しくなる理由
そもそも、なぜ中2になると急に理科が難しく感じられるのでしょうか。
結論から言うと、「目に見えない現象」と「計算」が一気に増えるからです。
中1の理科は、植物のつくりや火山、地震など、比較的イメージしやすい内容が中心でした。しかし中2になると、以下のような単元が登場します。
- 化学変化と原子・分子: 目に見えない粒子の組み合わせや、化学反応式
- 電流とその利用: オームの法則を用いた複雑な計算や、磁界の向き
- 動物のからだと細胞: 消化器官の働きや、血液の循環ルート
これらは直感的に理解しづらく、教科書の文字を読んでいるだけでは頭に入ってきません。「どうしてこうなるの?」が分からないまま授業が進んでしまい、結果として理科への苦手意識が芽生えてしまうのです。
だからこそ、中2理科の苦手克服には、文字だけでなく「視覚的にイメージできる」参考書が必要不可欠になります。
本書の特徴
数ある参考書の中で、勉強に苦手意識を持つ中2生に『中2理科をひとつひとつわかりやすく。改訂版』をおすすめするのには理由があります。
実際にページを開いてみるとわかりますが、一般的な堅苦しい問題集とは全く違う空気をまとっています。主な特徴は以下の3点です。
フルカラーでイラストが多い
文字での説明は最小限に抑えられ、ページの大半をカラーの図解やイラストが占めています。
例えば、直列回路と並列回路の違いや、化学反応のモデル図などが視覚的にパッと見て分かるように工夫されています。
ゆるめの文字で取り組みやすい
解説部分のフォントが、まるで先生が黒板に書いたような、あるいはノートに手書きしたような「ゆるめの文字」になっています。
教科書のような明朝体がズラッと並んでいると拒絶反応を示してしまうお子様でも、心理的なハードルを感じずに読み進めることができます。
ひとつひとつ丁寧な解説
タイトル通り、1つの単元をごく小さなステップに分けて解説しています。
「ここまでは分かった?」と優しく語りかけてくれるような構成なので、途中で置いてけぼりになる心配がありません。
基礎固めに向いている理由
この本は、中2理科の基礎固めにおいて右に出るものはないと言っても過言ではありません。
その理由は、「やるべきこと」が極限まで絞り込まれているからです。
理科が苦手な生徒にとって、分厚くて情報量の多い参考書は「どこが重要なのか分からない」という混乱を招きます。しかし本書は、見開き2ページで1回分が完結するシンプルな構成です。
- 左ページ: イラスト中心の分かりやすい要点解説
- 右ページ: 左ページで学んだことを確認する基本練習問題
応用問題やひっかけ問題はあえて排除されており、「ここだけは絶対に覚えておきたい」という基礎中の基礎だけが掲載されています。右ページの問題も、左ページの解説を見ながら穴埋め感覚で解けるレベルです。
「読んで、すぐ解く」を繰り返すことで、無理なく知識が定着し、「自分でも解けた!」という成功体験を積むことができます。これが、基礎固めに最適である最大の理由です。
授業の予習におすすめな理由
本書はテスト前の復習だけでなく、毎日の授業の予習にも非常に役立ちます。
理科の授業についていけないと感じる原因の多くは、「先生が今日、何の話をしているのか全く見当がつかない」状態に陥っていることです。
本書は解説が非常に噛み砕かれているため、学校で習っていない単元であっても、一人で読み進めて理解することができます。
明日の授業で習う範囲の左ページ(イラスト解説)を5分だけサッと読んでおくだけで、「あ、これ昨日イラストで見たやつだ」と、授業の理解度が劇的に変わります。家庭学習の習慣がついていないお子様でも、1回5分〜10分で終わるこのテキストなら、予習のハードルを大きく下げることができるでしょう。
向いている人・向いていない人
非常に優れた参考書ですが、目的や現在の学力によっては合わない場合もあります。購入前に以下のポイントを確認してみてください。
向いている人
- 定期テストの点数が平均点以下、または平均点前後をウロウロしている
- 理科の教科書や学校のワークを開くのすら嫌がる
- 文字を読むのが苦手で、図や絵がないと理解できない
- 部活が忙しく、短時間で効率よく基礎や予習を終わらせたい
向いていない人
- すでに定期テストで80点以上を安定して取れている
- 偏差値65以上のトップ校や、難関私立高校の受験を視野に入れている
- 計算問題や記述問題など、実践的な演習量をたくさんこなしたい
本書はあくまで「ゼロから基礎を理解する」ための本です。すでに基礎ができている方が使うと「簡単すぎる」と感じるかもしれません。
他の参考書との違い
本屋に行くと似たような参考書がたくさんありますが、よく比較される他の代表的なテキストとの違いを簡単にまとめました。
『教科書ワーク』などの準拠問題集との違い
学校の教科書にぴったり沿っているため定期テスト対策には強いですが、問題のボリュームが多く、解説もややあっさりしています。理科が本当に苦手な場合、ワークだけだと解説を読んでも理解できず、手が止まってしまうことがあります。
『自由自在』などの網羅系参考書との違い
圧倒的な情報量で辞書のように使えますが、分厚くて文字が多いため、勉強への意欲が低い状態だと挫折しやすいです。
まずは『ひとつひとつわかりやすく。』で理科に対するアレルギーを無くし、基礎を理解してから、学校のワークなどで演習量をこなす、という順番が最もつまずきにくい黄金ルートです。
効果的な使い方
最後に、この本の実力を120%引き出すための「効果的な使い方」を3ステップで紹介します。
まずは左ページを「眺める」
暗記しようと身構える必要はありません。リラックスして、フルカラーのイラストやゆるめの文字をマンガ感覚で読んでみましょう。
右ページを「自力で」解く
左ページの内容を思い出しながら、右ページの書き込み式問題にチャレンジします。分からなければ、すぐに左ページを見返してOKです。
テスト前に「もう1周」する
1回分が見開きでコンパクトなので、テスト前の見直しにも最適です。間違えた問題や、忘れやすい用語のページだけをサクッと復習しましょう。
完璧を目指してじっくり時間をかけるより、テンポよくどんどんページを進めて「1冊終わらせた!」という達成感を味わうことが、苦手を克服する第一歩になります。
まとめ
中学2年生の理科は、内容が抽象的になり、多くの中学生が壁にぶつかるポイントです。しかし、適切なレベルの参考書を使い、視覚的なイメージを掴むことができれば、必ず「わかる」ようになります。
『中2理科をひとつひとつわかりやすく。改訂版』は、フルカラーのイラスト、取り組みやすい文字、そして丁寧な解説で、理科への苦手意識を優しく解きほぐしてくれるテキストです。
応用問題に手を出す前に、まずはこの本で「理科って意外と難しくないかも」という自信をつけてみてください。
勉強に苦手意識があるお子様にとっても、教えるのに苦労している保護者の方にとっても、間違いなく中2理科の最初の1冊としておすすめできる良書です。ぜひ、手に取ってその分かりやすさを体感してみてください。



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